◆◆◆｢資本論｣の研究◆◆◆

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＃０３９：第三篇２０章　単純再生産（第1節〜第3節）　�Fp627〜p644

　不破さんは「『資本論』全三部を読む」の中（�D、ｐ６６）で「ここでは『資本論』の順序に従って説明しますが、実際の読み方としては、マルクス自身の再生産論、すくなくとも第20章の単純再生産論を研究したうえで、第19章に立ち返っていただく方が、第19章の批判点なども、より分かりやすく読めると思います。」とアドバイスしています。

　ykbdataはＡ・スミスのことをほとんど研究していないので、不破氏の進言のとおり、19章は20章のあとにします。なお、不破氏はこの章が複雑な構成になっているのは「貨幣流通の媒介を考慮しないで書かれた第二草稿と、それを考慮して書かれた第八草稿とが『つなぎあわされた』」からだというエンゲルスの言葉を紹介していますが（「読む」�D、ｐ７５）、節ごとにはどちらか単一の草稿であるので気にしないで読み進めることにします。

　20章はマルクスの「再生産論」の基本をなす「単純再生産」の研究です。あとでも述べますが、マルクスは「再生産論」に取り組み始めたとき、大部門間の交換による貨幣の還流などについて、ケネーの「経済表」からかなりの刺激とヒントを得たと思います。ところどころでそのことに触れながら進めましょう。

　第１節　問題提起　�Fp627〜p632

�Fp627〜p628　「もしわれわれが…」
　ここでは、まず18章で確認したこと、すなわち社会的総資本の運動、再生産過程は生産的消費も個人的消費も含むという前提を確認します。あらたに資本家の個人的消費も資本家の再生産の条件だとしていますが、資本家の消費は再生産過程には入り込みませんので、政治的意味合いで言っているのでしょう。

�Fp628　「われわれが分析しなければならないのは…」
　したがって、再生産論は商品資本の循環すなわち

の流通図式を研究します。これは第一篇第3章で述べたこととほとんど同じです。第一篇第3章自体が、この「再生産論」への伏線と言及がいっぱいです。

�Fp629　「しかも、われわれの…」
　研究は「Ｗ´の個々の構成諸部分の価値補填ならびに素材補填の観点から考察されなければならない」、かみくだいて言うと、社会全体で様々な種類の商品が正常に売れて、その代金で社会全体が正常に個々の仕入れをすることができる、ということが成り立つのだろうか、ということだと思います。しかも仕入れたものをまた再生産に使うこともあるし、個人的に消費することもあるし、こうした絡み合いは社会全体で過不足なく、うまくいくものだろうかということでしょう。

�Fp629〜p630　「直接に提起されている問題は…」
　この単純再生産の順調な進行を妨げる要因の一つとして「価値革命」が取り上げられます。マルクスは、第三部で考察する一般的利潤率の形成で、商品価格が商品価値から乖離することについては、個々の資本には影響あるが、社会的に見れば逆方向の乖離が打ち消し合って影響はないと、まさに「ついでに」言及します。（p630）
　さらに、「価値革命」も「それが一般的かつ均一に分配される限り」、つまり全商品が一様に騰貴するか、一様に下落するかで「それは年々の総生産物の価値構成諸部分のあいだの比率をなにも変えない」が「不変資本または可変資本として機能する価値諸部分のあいだの相対的大きさを変化させるだけで」価値補填の法則は変わらないと結論付けています。（下のイメージ図の上の部分を見てください）しかし「価値革命」が不均等に分配されると、補填関係は攪乱されます。（図の下の部分）【2024/3/6追加】

　「価値革命」をおさらいしましょう。解説書ではこの「価値革命」を「恐慌」としているものもありますが、恐慌とは限らず、「綿花飢饉」など原材料の劇的な価値変動のことであるとするのが妥当です。この「価値革命」を綿花の価格変動を例に再生産過程にどう影響するか論じているのが、「第一篇　資本の諸変態とそれらの循環　第4章　循環過程の三つの図式」で、「循環論」ですがほとんど再生産論に踏み込んでいます。

�Fp631　「われわれが資本の…」
　ここは価値補填と素材補填の話です。個別資本の生産過程の考察では、価値補填だけ考えればよかったが、社会的な再生産過程を考察する場合は機械（生産手段）、穀物や鏡（消費手段）など素材的な補填関係にも考察されます。【2024/3/6追加】

�Fp631〜p632　「不変のままの規模で…」
　最後は、再生産に有利な事情の下では単純再生産は蓄積（拡大再生産）の要因ともなるし、困難で不十分な事情の下では縮小再生産にもなる、だから単純再生産の研究が基本なんだといいたいわけです。

　第２節　社会的生産の二大部門　�Fp633〜p638
　第2節は、「資本論」第二部の中でもykbdataがもっとも興味と重要性を感じる部分です。ケネーの経済表やマルクスの経済表も含め、再生産論の理解にどれだけの時間と労力を費やしたかは＃０２５：ケネーの経済表の研究（ちょっと寄り道）や、前にも触れた「第一篇　資本の諸変態とそれらの循環　第4章　循環過程の三つの図式」をご覧いただければお分かりでしょう。

　第二部の研究のなかで、「マルクスの経済表」の全体が理解できたときの感激は今でも忘れません。マルクスの「社会的生産の二大部門」も、ケネーの二大階級すなわり生産的階級＝農業生産者と、不生産的階級＝商工業者との関係がヒントになったでしょう。不破氏も「二部門分割と価値構成の三区分（可変資本、流動的不変資本、固定的不変資本*ykb）という考え方のもつ決定的な意義」（「読む」�D、ｐ８５）を強調しています。
　さて、マルクスの論じるところをなぞってみましょう。まず素材についてです。

�Fp633　「社会の総生産物…」
　したがってまたその総生産は、次の二大部門に分かれる
�T　生産諸手段。生産的消費に入り込まなければならないか、または少なくとも入り込みうる形態を持つ諸商品。
�U　消費諸手段。資本家階級および労働者階級の個人的消費に入り込む形態をもつ諸商品。

　ここで�Tの「また少なくとも入り込みうる形態を持つ商品」とは石炭など家庭の暖房用に消費されるとともに生産諸手段の生産にも副材料（燃料）として入り込みうる商品を指すものと思われます。これは逆にいうと、消費手段とは「すくなくとも個人的消費に入り込みうる諸商品」となります。
　ここで相当昔の面白い話をします。私が1993年まで働いていた民間電子部品製造業では、同じ生産物を「民生向け」と「産業向け」とに、品番や価格を変えて両方に売っていました。「民生向け」は家電メーカー、「産業向け」は製造装置や工作機械のメーカーでした。
　次に、価値についてです。

�Fp633〜p634
　それぞれの大部門において、資本は次の二つの構成部分に分かれる
（１）可変資本。これは、価値の面から考察すると、当該生産部門で使用された社会的労働力の価値に等しく、したがって、それに支払われた労賃の総額に等しい。素材の面から考察すると、可変資本は、活動する労働力そのもの、すなわち、この資本価値によって運動させられている生きた労働からなる。
（２）不変資本、すなわち、当該部門で生産に使用されたすべての生産諸手段の価値。これらの生産諸手段はさらにまた、固定資本機械、道具、建物、役畜などと、流動不変資本原料および補助材料、半製品などのような生産諸材料とに分かれる。

�Fp634〜p635　「生産において消費された…」
　次に二大部門の総生産物の価値構成も個別資本の生産物と同じようにｃ＋ｖ＋ｍにわかれるとし、ｃのうち固定資本の摩滅分はしばらく度外視する（それは第11節で論じられる）と前置きします。

�Fp636　「単純再生産の研究のために…」
　剰余価値率を100％とするというという前提を付けて次の表式を研究するとして、あっけなく、結論が出てきます。
　表式を示した後、さらに�@単純再生産、したがって全剰余価値が不生産的に消費される、�A貨幣の媒介は無視するという前提がつけ加えられ、次の「三つの支点」が示されます。わかりやすいように、ykbdataがケネー風の交換を表す線を付け加えました。

�Fp637〜p638
　マルクスは�@〜�Bの転換「支点」について次に述べますが、ここでは簡単にします。
�@�Uの労働者の労賃500ｖと�Uの資本家たちの剰余価値500ｍとは�U自身の生産物である消費諸手段と交換され消費される。（500ｖ＋500ｍ）�U＝1000�U
�A同様に�Tの1000ｖ＋1000ｍも、�@の交換が行われたあとに残る消費諸手段の、�Uの不変資本2000�Uｃ相当部分と交換される。（1000ｖ＋1000ｍ）�T＝2000�Uｃ
�B残っている4000�Tｃ相当の、�Tの生産諸手段は部門内の資本家同士の交換で決着がつけられる。

　付け加えれば、�Uの消費諸手段3000のうち2000ｃ相当部分は、（1000ｖ＋1000ｍ）�Tすなわち、�T部門の可変資本価値と剰余価値との交換で価値補填され（イメージ図では�Tと�Uのあいだの�A）、その価値が次に�Tの生産諸手段6000のうち2000と交換され素材補填される（同�Tと�Uの外側を回る�A）ということになり、「貨幣の媒介無視する」といいながら、この２段階の補填は貨幣に媒介されざるを得ません。この辺が、以後の論述を複雑にしています。

　さて、ここでこれまでケネーやマルクスの経済表を研究してきた成果を示しましょう。ykbdataは次のような論述で、貨幣の媒介も含めた再生産過程を一挙に解決しようと試みます。これは、前年度の結果を出発点とし、本年度の再生産を行い、翌年度への（前年度と同じ）結果を出すという単純再生産を理解するための、すごく分かりやすい論述です。これは「＃０２５：ケネーの経済表の研究（ちょっと寄り道）」で到達した「ykbdata版の『経済表範式』」までの研究が基礎になっています。

　ykbdataの論述
　年々続く単純再生産の単年度を取り出し、第1節でマルクスが示したようにＷ´…Ｗ´の循環（商品資本の循環）として研究する。

１．前年度の単純再生産の結果として、今年度の出発点には大部門�Tの資本家の手中には6000の価値を持つ生産諸手段がある。同様に、大部門�Uの資本家の手中には3000の価値を持つ消費諸手段がある。個々の資本が年に何回転しようがどうでもよい。GDPのように年生産に注目する。
　さらに前年度の終わりには前々年度の価値生産物6000の販売で6000の貨幣が�Tの資本家の手に還流しているし、�Uの資本家の手にも同様に3000の貨幣が還流している。

２．さて、まず�Uの3000の消費諸手段はどういう変換を経て再生産過程に再び入り込むのか見てみよう。3000の消費諸手段は�Tに本年度投下される労賃1000と、すでに前年度の結果として�Tの資本家の手中にある利潤（実現された剰余価値、収入とも呼ばれる）1000とによって買われ、1000ｖ＋1000ｍ＝2000が個人的に消費される。（真ん中の�A）

３．同様に、�Uの残りの1000の消費諸手段が、�Uに本年度投下された労賃500と、すでに前年度の結果として�Uの資本家の手中にある利潤（収入）500で買われ、500ｖ＋500ｍ＝1000が個人的消費に消える。（�@）

４．以上によって�Uの消費諸手段3000はすべて消え、�Uの資本家の手中には前年度末と同じように3000の貨幣資本が還流する。この3000の貨幣資本は次年度の再生産のために、�Tの本年度の再生産の結果としての生産諸手段6000のうち2000を�Uの不変資本として購入し（下段の�A）、�Uの可変資本（素材的には生きた労働力）に500が次年度の再生産のために用意され、残り500は収入として�Uの資本家のポケットに入る。

５．それでは、本年度初めに�Tの資本家の手中にある6000の生産諸手段はどうなるか。そのうち2000は、４で述べたように�Uの資本家の手中に前年度還流した3000の貨幣資本のうち2000で買い取られ、�Uの不変資本2000ｃとして�Uの本年度の再生産過程に入り込む。（下段の�A）

６．それでもまだ�Tの資本家の手中にはまだ4000の価値を持つ生産諸手段が残っているが、これはどこに行くのか？この部分は�Tの内部の資本家同士の売買によって、すなわち�Tの資本家たちに前年度還流した6000の貨幣資本のうち残り4000貨幣で買い取られ、そのままの現物形態で不変資本として�T自身の再生産過程に入り込む。（�B）

７．以上によって�Tの生産諸手段はすべて消え、�Tの資本家の手中には前年度末と同じように6000の貨幣資本が還流する。この6000の貨幣資本は次年度の再生産ために、本年度の再生産の結果としての�Tの生産諸手段6000のうち4000を�T自身の不変資本として購入し、�Tの可変資本（素材的には生きた労働力）に1000時年度のために用意され、残り1000は収入として�Tの資本家のポケットに入る。

８．結局、本年度の単純再生産の結果として、�Uの資本家の手中には3000の消費諸手段が手中に残り、3000の貨幣が還流する。同様に�Tの資本家の手中には6000の生産諸手段が残り、6000の貨幣が還流し、１と同様な出発点に戻る。以上の過程が１年ではなく半年で、あるいは１か月で繰り返されても事態は変わらない。
（こうした、前年度の結果をもとに本年度の再生産を開始し、本年度の末には前年度と同じ状態に復帰するという見方は、やがて拡大再生産の理解に役立ちます。【2024/4/21追加】）

　これですべた解決しました。４と７の（ ）に入れましたが、ここで思い出してほしいのは、第1節のはじめでマルクスが次のように述べたことです。

　可変資本。これは…素材の面から考察すると、可変資本は、自己を発現する労働力そのもの、すなわち、この資本価値によって運動させられる生きた労働からなる。

　いつかマルクスが述べたように、再生産過程から見れば労働者の個人的消費は、再生産過程に入り込む労働力を再生産する生産的消費とも言えます。これに対して資本家の個人的消費はどうか。資本家を再生産するとは言えますが、決して再生産過程に入り込みません。しつこいようですが、だから次のイメージなのです。

　第３節　両大部門間の変換　�T（ｖ＋ｍ）対�Uｃ　�Fp638〜p644
　マルクスはこの節で、�T（ｖ＋ｍ）に相当する生産諸手段と、�Uｃに相当する消費諸手段の変換を媒介する貨幣の動きを拘泥します。上記１〜８で明らかにされたように、貨幣は前年度の結果として用意されているので、何の心配もないわけですが、マルクスは�T（ｖ＋ｍ）2000と�Uｃ＝2000の合わせて4000の生産物を、それより少ない貨幣でこれを媒介できるぞと、無理な話をします。

　ここで大事なのは単純再生産では�T（ｖ＋ｍ）＝�Uｃの均衡が保たれるということだけです。 しかし、これで終わってはおもしろくもなんともないので、マルクスの苦しいストーリーを図解も示して読み解いてみましょう。

�Fp638　「両大部門のあいだの交換からはじめよう…」
　ここでの最初の表現は貨幣の媒介なしです。「（1000ｖ＋1000ｍ）�T（�Tの*ykb）生産者の手中に生産諸手段の現物形態で存在するこの価値は、2000�Uｃと、すなわち（�Uの*ykb）消費諸手段の現物形態で存在するの諸価値と交換される。この交換によって、�Uの資本家階級は、自己の不変資本＝2000を、消費諸手段の形態から、ふたたび消費支諸手段の生産諸手段の形態に…転換した。」これに続く「他方では…」は全くの同義反復です。

　次から、この変換を媒介する貨幣の動きを説明しようとしますが、これを読み解くのはなかなか大変なの、例によって図解も取り入れながら進みましょう。

�Fp639　「しかし、この相互転換は、貨幣の流通によって…」
　まずマルクスは、可変資本は貨幣形態から登場しなければならないので、必ず貨幣形態で前貸しされなければならないとして、貨幣の媒介のについて、労賃の支払いを出発点として設定します。

�Fp640　「こうして…」
　まずは�Tの資本家から労賃の支払いから出発します。�Tの資本家が�Tの労働者に1000（ポンド）を支払います。すると�Tの労働者はこの1000で�Uの資本家から消費諸手段を買います。これで�Uの消費諸手段3000のうち、�Uの不変資本価値2000の半分を貨幣に転化させます。
　次に1000の貨幣を得た�Uの資本家が、�Tの資本家から1000の生産諸手段を買い、�Tの資本家には初めに労賃として支払った貨幣1000が還流します。

�F640　「ところで…」
　�Tと�Uのあいだの2000の交換のうち1000が済みましたが、�Tの1000ｍに相当する部分の交換はまだです。ykbdatat流に言えば、前年度の再生産過程ですでに�Tの資本家に6000の貨幣が、�Uに3000が還流しているのですから、何も悩む必要がないのですが、ここからマルクスの拘泥が始まります。

�Fp641　「第一篇および第二編で明らかにしたように…」
　すなわち「潜勢的貨幣資本」（「収入」、「資本の遊離」あるいは「資本の分離」などで）として「ある程度の手持ち貨幣が…資本家の手中にあるものと前提されなければならない。」と、�Uの資本家に500の貨幣を不変資本への前貸しとして支出させます。つまり�Uに前述の1000に加えてさらに�Tの500の生産諸手段を買わせます。（それでもまだ�Tには変換が必要な生産諸手段の500が残っている）
　次にマルクスは、今度は�Tの資本家に、�Uから得たこの500を支出させ、�Uの消費諸手段500を買って消費させます。（まだ�Uには変換が必要は消費諸手段500が残っている）これで�Uには500の貨幣が還流します。

�Fp641　「他方で…」
　マルクスの話はさらに苦しくなってきます。今度は�Uの変換が必要な最後の500のために�Tの変換が必要な残り500の「販売を見越して」�Tの資本家に500の支出を行わせます。�Uに移った500で�Uの資本家はやっと最後の500の生産諸手段を�Tから買い、なんとかつじつまを合わせます。

�Fp641〜p642　「全体としては…」
　マルクスは相互で4000の生産物の変換を2000の貨幣で媒介することができたと自慢しますが、�Uの資本家が還流した貨幣500でなく、手持ちの500を不変資本として前貸しすること、�Tの資本家が還流した貨幣500でなく、手持ちの500を消費元本として支出することを前提とした、苦しいつじつま合わせになっています。

�Fp642〜p644　「どちらの場合にも…」
　次からは、これまで展開してきたことをしつこく繰り返します。
（番号は再生産表式の３つの支点ではありません。下の図ではその番号を取りました。）
�@�Uは消費諸手段の形で再生産された不変資本2000を生産諸手段の形態に再転換する。
�Aさらに�Uが生産諸手段の購入で流通に前貸しした500の貨幣も�Uに復帰する。
�B�Tは生産諸手段の形態で再生産する可変資本1000を、再び貨幣形態で所有する。
�Cそればかりでなく、�Tが自己の（商品）資本の剰余価値部分の販売以前にそれを見越して消費諸手段の購入に支出した500の貨幣も、いずれ�Tの販売によって�Tに還流する。
　この後の部分も最後まで繰り返しです。

　マルクスのこだわりの割にはつじつま合わせの感が否めませんが、苦労して考えたことなので、付き合ってあげました。結局、最後の段落の結論である�T(ｖ＋ｍ)＝�Uｃだけ分かれば十分です。次の第4節ではこの、貨幣を媒介にした部門間の生産物交換という考え方が先鋭化し、ほとんど迷宮の域に達します。第4節は次回以降にしましょう。

第20回「新版『資本論』オンラインゼミ」はここまでです。

２０１３年１０月２３日ｙｋｂｄａｔａ（2024/3/8改定）

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